オペラ座(オペラ・ガルニエ)
ホテルフォションから歩いて5分、オペラ・ガルニエは19世紀劇場建築の至宝です。
設計はシャルル・ガルニエ。1875年に完成しました。この建設も、ナポレオン3世の第二帝政期にオスマンが実施したパリ大改革の一環でした。
最近では2015年と2016年、稀代のダンサー・振付師のバンジャマン・ミルピエが芸術監督に就任し世界中で大きな話題になりました。
和食店も多いオペラ界隈。南北にのびるオペラ通りの突き当りに、天空にはばたかんばかりの黄金の天使像に守られた独特のシルエットが浮かび上がります。これこそパリの典型的な景観。パリ滞在中は何度も目にすることになります。もうひとつのバスティーユのオペラ座では多岐にわたる演目が。こちらのオペラ・ガルニエでは主にオペラとバレーが上演されます。
まずは観賞価値ある建物の内部を訪れてみましょう。金やモザイクの意匠、ローズ色の大理石で埋め尽くされたフォワイエでは、シャルル・ガルニエ設計の大理石の列柱に囲まれた大階段、その下で注目を集めるカスティリオーネ・コロンナ公爵夫人作のピュティア像などに圧倒されます。
観覧席上部、220平方メートルにわたる天井を飾るのはマルク・シャガールの作品。アンドレ・マルローの依頼を受け、1964年に完成しました。
それまで天井を飾っていた1872年製作の「ミューズたちと昼と夜の時間」と題された絵を傷めないよう24枚のパネルで覆い、その上にシャガールの絵が描かれました。
シャガールはこの天井画のため、50枚ほどの下絵を描いています。そこから1.5メートル四方の試作がされたうえで、いよいよ実物となりました。すでに77才のシャガール。製作は有能な3名の画家、ローラン・ビエルジュ、ジュール・パシャル、ポール・フェルステーフがアシストしました。
オペラ・ガルニエの下には川が流れています。
ホテルフォションがご提供するシグネチャー・サービスのプライベート・ビジットではガイドと共に通常では立ち入れないオペラ座の地下までご案内します。