ルーヴル美術館
ルーヴルを見ずしてパリに来たと言うなかれ、なんて諺があるとかないとか。
世界で一番大きな美術館には、古代エジプトからギリシャ・ローマのコレクション、中世から19世紀までの絵画・彫刻など、まさに世界のお宝が収蔵されています。王宮だった各展示室そのものの豪奢に圧倒されながら対面する展示作品も目まいがしそうなものばかり 。レオナルド・ダ・ビンチのモナリザ、ミロのヴィーナス、サモトラケのニケ、ヴェロネーゼのカナの婚礼、もう挙げたらきりがありません。
その昔、12世紀の頃、この場所には要塞がありました。やがてフランス王家の住まいとなり、今のような壮大な宮殿になりました。
800年を経たルーヴルには様々な建築様式の痕跡が見られます。もっとも新しいもののひとつは、現在メインエントランスとなっている、ペイのピラミッドです。
1983年、フランス大統領ミッテランの依頼で中国系アメリカ人のイオ・ミン・ペイがガラスのピラミッドを設計しました。
603枚のひし形と70枚の三角形、薄層を重ねたガラス板によるこれだけの規模の建築物は他に類を見ません。673枚のガラスは時にミステリアスなエピソードに彩られることもありました。特に2003年に一大ブームを巻き起こしたダン・ブラウンのダ・ヴィンチ・コードは今も記憶に新しいですね。1984年、プロジェクト発表時の不評とは対照的に、現在ではルーヴルで見るべき三大作品の一つに数えられています。あとのふたつは ? モナリザとミロのヴィーナスです。
ルーヴルに一番最近加えられたのは、ヴィスコンティ広場(中庭)に設けられたイスラム美術の展示スペースです。広場を覆う2800㎡もの面積を持つ波打つガラス天井は、空から見ればひらりと天から舞い降りた一枚のハンカチのよう。
夜のルーヴルにはまた別の魅力があります。美しいライティングがなんとも言えない幻想的な雰囲気をかもし、ピラミッドや宮殿中庭のカレ広場、セーヌ川河岸などのフォトジェニックなポイントは、どこも昼間の喧騒が嘘のように静かです。
ルーヴルは現在姉妹館が2か所にオープンしています。2012年オープンのルーヴル・ランス(パリから北に200kmのLens、シャンパーニュ地方のランスとは別です)と、ダビンチの絵の買い付けで話題になった2017年オープンのルーヴル・アブダビ。
ガイドと共にルーヴルを訪れるフォションのプライベート ・ビジットはゲストリレーションズまでお問い合わせください。