ヴァンドーム広場

ホテルから徒歩10分足らずでパリ1区のヴァンドーム広場に到着です。パリジャンにとっても、世界中の人々にとっても、まず思い浮かぶのはその豪華な宝石店の数々。

17世紀のフランス都市計画の典型として広場の存在があげられますが、ここはパリを代表する7つの広場の中で、いえ世界で最も有名かつ最もゴージャスな場所です。

ヴァンドームという名前は、かつてここにヴァンドーム公爵の邸宅があったことに由来しています。

ルイ14世がパリの中心に権力の象徴をとの意向で建築家ジュール・アルドゥアン=マンサールに依頼し、1699に完成しました。周囲の建物の大部分は歴史建築に指定されています。整然とした石畳で覆われている広場には車道はありませんが、歩行者を守る杭の外側であれば車で入ることもできます。

ヴァンドーム広場は単なる広場ではなく、その完成された造形美から屋根のないモニュメントといえます。完璧な左右対称の広場は、往時は個人の邸宅だった28邸が今も威容を保ち、全体を切れ目なく取り囲んでいます。長い間パリの貴族たちが優雅に暮らしていた邸宅ですが、その13番地、今は法務省となっている建物のバルコニーからフランス革命後の1792年、フランス第一共和政が高々に宣言されました。

センターに据えられているのがフランス語でコロンヌと呼ばれる記念柱です。もともとルイ14世の騎馬像があったのですが、絶頂期にあったナポレオンがアウステルリッツの闘いの勝利を記念して、敵の大砲1200門の銅を溶かして作らせたコロンヌ(1810年完成)と入れ替えてしまったのです。ただし、現存のコロンヌは19世紀後半に壊され、その後再建されたものです。

第2帝政期から広場の様子は徐々に変化を遂げます。広場から北東に延びるラペ通りを含むこの界隈は前世紀以降、パリの優雅を象徴する服飾関係の店が多く集まり、トレンド発信の地となります。

現在のヴァンドーム広場は、パリの人々そして世界中の人々にとって間違いなく宝石商と同義語です。ひとたび足を踏み入れたら、いずれも憧れのブランドのウインドーを飾る宝石に目を奪われ、時間のたつのも忘れてしまいます。

定期的に広場を会場にコンテンポラリーアートのエクスポジションも開催されます。衝撃的な作品にパリの人々の物議をかもすこともあり、話題性には事欠きません。